日本ACLS協会の運営方針

日本ACLS協会の使命 Mission 日本ACLS協会の理念 Principle 日本ACLS協会の任務 Project

日本ACLS協会の使命 Mission

日本ACLS協会の緊急心臓血管治療プログラムの任務は、すべてのコミュニティで救命の鎖を改善することによって心肺停止、重症不整脈、虚血性心疾患、脳血管疾患による死亡と後遺症を軽減することにある。

日本ACLS協会の理念 Principle

日本ACLS協会は 上記の使命を次の理念に基づいて遂行する。


1) For the patients 患者さんのために

我々はCustomer-oriented(顧客中心)である。
日本ACLS協会本部、理事、Facultyの観点からは 受講生、インストラクター、トレーニングサイトスタッフは顧客である。インストラクター、トレーニングサイトスタッフの観点からは 受講生は顧客である。受講生の観点からは 患者さんが顧客である。いずれにしても最も重要な顧客とは 患者さんである。
我々は医療人として 患者さんのために上記の使命を遂行する。


2) For the associates 仲間たちのために

使命を遂行するには 志を同じくする仲間たちの協力が必要である。
インストラクター、トレーニングサイトスタッフ、トレーニングサイト、日本ACLS協会会員、日本ACLS協会本部職員、我々の活動に理解を示していただける方は 志を同じくする仲間である。志を同じくする仲間は お互いに尊敬し、尊重しあう。それぞれの得意分野をいかして最大限の業績を得られるように互いに協力する。 能力と貢献度に応じて評価され 報われる。

日本ACLS協会の任務 Project

日本ACLS協会のミッションを遂行するためには次の3つが必要である。
1) Science サイエンス
2) Training トレーニング
3) Practice プラクティス 臨床


1) Science サイエンス

研究から ガイドラインへ
サイエンスは 古今東西の医師、研究者が緊急心臓血管治療について膨大は研究を行ってきた。
これを数年毎にレビューし 現時点で科学的に最も正しいと考えられ それにコンセンサスを加えたものがガイドラインである。AHAは1970年代よりこのガイドラインを発表してきた。特にガイドライン2000、ガイドライン2005と全世界の研究を網羅し世界最高のガイドラインを発表している。我々は このAHAのガイドラインを高く評価している。我々は サイエンスに関与した古今東西の医師、研究者、AHAに深い敬意を表しその業績を重んじる。


2) Training トレーニング

教材(教科書、ビデオ、試験問題)
コース(講習会)
ガイドラインの発表だけでは その内容が隅々の多忙な臨床家に周知徹底するのは難しい。実際患者さんに接し、ベストな医療を行うにはどうしたらいいかと日々奮闘している医師、看護師、救急救命士、薬剤師、放射線技師などのコメディカルにガイドラインの内容を伝え、臨床で実践できるようにするにはトレーニングが必要である。プロフェッショナルなトレーニングは a) On-the-job trainingと b) Off-the-job trainingとがある。 On-the-job trainingは 仕事をしながら学ぶもので実際的であり、即座に対応できる。このトレーニング方法では トレーニングのために新たなコストはそれほどかからない。しかし 断片的で体系的ではなく 時間がかかる。 一方 b) Off-the-job trainingは 言わば講習会形式で 集中的に体系立てて学ぶことができる。しかしその準備には手間ひまと コストがかかる。エアーラインのパイロットは この二つのトレーニング方法で日々切磋琢磨していると聞く。卒後医学教育を振り返ると ほとんどがa) On-the-job trainingで 日常診療の合間に先輩から学ぶというものであった。医学教育におけるb) Off-the-job trainingは 学会参加という方法ぐらいしかなかった。緊急心臓血管治療のトレーニングを考えると 日本に欠けていたのは b) Off-the-job trainingであった。AHAは 1970年代から緊急心臓血管治療のトレーニングの方法として 教材を開発し 実際に参加する講習会形式であるコースを行ってきた。コース修了のためには一定の試験に合格することも要求されるという厳しくもあり また楽しくもあるものである。日本ACLS協会の現理事長である青木は 1992年よりAHAコースを日本で取り入れる必要性を感じ AHAにコンタクトをとり 最初はNon-AHA コースから開催してきていた。日本ACLS協会は 2003年より正式なAHA BLS,ACLSコースを開催している。心肺蘇生の現場では 単一の専門家にとどまらずすべての診療科の医師、看護師、救急救命士、コメディカルが関与している。これを反映して 日本ACLS協会のトレーニングでは すべての診療科の医師、看護師、救急救命士、コメディカル、そして一般市民までもが参加している。そして地域での普及を主眼とし さらに医学会との活動も密接に行っている。日本麻酔科学会、日本口腔外科学会は特にトレーニングサイトとして活動している。
日本ACLS協会は 診療科を超越しトレーニングに特化した組織である。日本ACLS協会は トレーニングのために日本ACLS協会の人的資源、物的資源をすべてフォーカスしている。


3) Practice プラクティス 臨床

日本ACLS協会の理念の第1番に掲げているのは For the patients 患者さんのために である。
Customer-oriented(顧客中心)であることを忘れたサイエンス、トレーニング、プラクテイスは空虚である。
我々はCustomer-oriented(顧客中心)であることを 忘れない。Best Scienceに基づいた質の高いBest Trainingが Best Practiceにつながり 最終的には我々の顧客である患者さんの利益になるものであると確信している。


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